産婦人科医暦45年のDr.Toeによる趣味のサイト

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Dr.Toeの日曜日
      

                   東大阪から世界の空へ

          
          
  私の声が、私の信号が東大阪、河内の地から世界に向けて飛んでゆく。あなたの声が、
   あなたの信号が怒涛渦巻く海原を越え、雪煙舞う高嶺を下に、乾いた砂漠もひとまたぎ、
   日本のこの地にやってくる。大地を焦がす灼熱のなか、雪と氷の厳寒の中、星すら見えぬ
   漆黒の中、姿も見せずに飛び回る。私の今の呼びかけに、地球の裏のあなたから間髪入れず
   応答が、鏡のように飛んでくる。地球は一つ壁はない。
地球は丸くかどもない。
   どこに居ようが、どこで暮らそうが、世界は一つ、みな同じ。
              

いにしえのラジオ少年の夢
世界中の人たちと
世界中の国々と、電波を通じて手をつなぐ、
いまだにその夢を追い続け、
日ごと世界に
呼びかける。
いまや交信したことのない国はない。
更にさらに夢こうじ、人住まぬ絶海の孤島
まで、南極、北極、ヒマヤラの奥地まで
電波の入れぬ場所はない。

  
アマチュア無線という趣味
別名
ハムとも呼ば
れている。
もっぱら趣味のために無線をあつかうもので
あるが、各種のクラスがありそれなりに
国土交通省の定める資格があり、
容易なものは
小学低学年から取得可能なものもある。
世間には
老いも若きも女性にもこの趣味を楽しむもの
すこぶる多い。
一方、わが国のみならず、世界中でこの趣味は
楽しまれ、かなり難しい条件はあっても
完全に
アマチュアが電波を発することのできない国は
皆無である。
とはいうものの、お国の事情によっては
どのようにでも利用のできる電波のこと、
その発射には
日本では想像もつかない厳しい条件が課せ
られている国もなかには あるようだ。
またこの趣味ほど多様な楽しみ方のあるのも珍しい。
あるものは送受信設備一式を自作し、
あるものは遠距離通信に精を出し、ある
ものは無線を使った井戸端会議に精を出す。
TV電波で交信するもの、モールスコードを
使って交信するもの、
テレタイプで交信するもの、人工衛星を
使って交信するもの、
外国の資格まで取りに出かけるもの、
時には災害時通信に利用して重宝がられるもの。
多くの通信ではお互いに交信したことを証し
そのデータやレポートを記載した
交信証(QSLカード)が交換される。
この世界では、交信証の記載の仕方には
一定のルールが あり、なかなか手厳しいのが
常である。
即ち必要なことが正確に記載されていない
交信証をもらっても、交信の証とはならない
のだ。
                 
 ここに収載したQSLカードは全て私が交信し、
その交信の証として送られてきたたもので、
およそ世界で国と称されている国全てと、(国連に
加盟している国はいうに及ばず)文明の世界から
隔絶された孤島など
341枚である。
その中には東独やチェコスロバキアのように、政治
情勢により消滅した国も少なくない。
同時に見られる楯は、この世界で皆が目指す
335の国と地域
のうち、325以上の地域と
交信し、有効な交信証を得たものに与えられる
DXCC HONOR ROLLと呼ばれる勲章
である。
勿論目標は335の地域全てとの確実な交信だ。
しかし世の中は常に変化のあるもの。2010年
10月10日
、カリブ海にあるオランダ領であった
四つの島々が、夫々の自治を認められ
独立
したため、この時点で339の国
と地域に
変更されている。
その後、2011年7月14日にはアフリカの
スーダンが二国に分離され、
南スーダン共和国が
独立
、国連で承認された。
アマチュア 無線局は全て自局の呼び出し符号
(コールサイン)を持っている。
TVやラジオで聞こえてくるJOBKとか
JOAKとかいうあれである。
コールサインは世界に一つ、自局だけのもので
ある。そしてそのコールサインを聞けば、
世界広しといえどもこれはどの国のどのあたりにある局だなと判ってしまう、
国際ルールに従って定められたものなのだ。
私のコールサインは
JH3AEF
以下のカードにはすべてこのコールサインが
記されいる。
「JH3AEF局あなたと確かに交信しましたよ、そのときの信号の強さ、了解度、
その他の電波の状態、日時、自分が使用している送受信機、アンテナの状態」等が 記されている。


  左は現在世界に存在する全ての国と地域、そして
  細かいルールによって定められた孤島、ニューヨークや
  ジュネーブにある国連本部や国際通信連盟本部など
  335全てと交信をし、交信証を獲得した者に授与される
  この趣味の世界では憧れの的であるDXCCナンバーワン
  オナーロールと呼ばれている楯である。
  筆者はこの楯を目指して以来41年の歳月をようし、
  2009年9月にようやく手中におさめることができた。

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