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Dr.Toeの日曜日

災害とアマチュア無線

阪神淡路大震災を患者と医師とアマチュア無線家の立場から検証する

      東條純一(JH3AEF)   故田路嘉秀(JA3XZW)

医師に対するアンケート

発送 231(返送14)   回収 115 (53%)      1999年 1〜2月 実施

回答数 東灘 中央 兵庫 長田 須磨 西 垂水 芦屋 西宮 尼崎 伊丹 宝塚 淡路島 その他兵庫県 大阪府
その他
その他
居住地 25 9 5 2 4 4 1 2 3 14 21 8 0 12 0 0 3 2
診療場所 11 6 8 6 11 1 1 1 2 3 21 9 0 7 0 3 22 2



1 性別  男 101  女 14



  年令 30才代 40才代 50才代 60才代 70才代 80才以上
3 28 40 20 22 2



3  あなたは 開業医 勤務医 リタイア後
80 34


4  あなたの診療施設は 無床診療所 有床診療所 個人、企業、組織の病院 官公立、大学、の病院
75 8 17 14


5  居宅と診療施設との距離 同一敷地内 30分以内 60分以内 60分以上
20 48 40 6


6 主標榜科 整形 産婦 耳鼻 皮膚 泌尿 麻酔 精神神経 放射
34 7 10 9 8 18 3 6 0 4 0 6 0 4 4


7  地震発生時あなたは 就寝中 勤務中 その他
100



8  地震によりあなたは 被害なし 軽傷 重傷
107



9  地震によりあなたのご家族は 被害なし 軽傷 重傷 死亡
102 2



10  地震によりあなたの住居は 無事  軽微被災 半焼壊 全焼壊 その他
14 63 22 15



11  地震によりあなたの診療施設は 無事 軽微被災 半焼壊 全焼壊 その他
16 69 13 14



12  直後あなたは 診療場所に向かった 44
復旧に努めた 24
手の施しようが無く、ただぼう然としていた 19
直ちに避難を決心した
大した被害なく普段どうり
直ちに救助活動についた
その他 12



13 直後より外部との連絡は 取れなくなった 55
取れていたが、その後取れなくなった 45
普段どうりとれた 10
特別な方法(無線など)でとれた
その他 4



14 夜が明けて 勤務先に向かった 32
家庭の復旧作業で診療は出来なかった 23
診療施設の復旧作業で診療は出来なかった 21
手の打ちようが無く時間が経っていった 16
外来で負傷者の処置に努めた 13
普段どうりの診療に就いた 11
避難を始めた 8
近隣の人々の依頼を受け救助に奔走した 7
救護所に出向いた 3
その他 10



15 診療に就いた方は ライフラインが止まり診療は困難をきわめた 31
出来る範囲の診療、救護活動で我慢してもらった 21
勤務先へ、交通事情が悪く大変困った 16
普段どうり診療出来た 10
勤務先に向かったが目的地に行けなかった 7
その他 6



16 夜が明けて医師会よりの連絡が その他
86 20



14 夜が明けて医師会より出動の要請 受出動 受不可 その他
89 19



15 後日、同様に救護活動に出動の要 受出動 受不可 その他
29 62 17



16 当初、外部との連絡法は 電話 公衆 携帯 徒歩 自転車 不可能 自動車 無線 その他
43 (5) (1) 41 24 20 6 1



17 ライフラインの復旧に要した時間 止まらず 平均停止日数 最大停止日数 無回答
            電気 20 90
水道  31 180 10

 ガス

56 360
電話 37 172 21



18 診療用薬品材料が注文可能になるまでに要した時間 即日可 平均停止日数 最長停止日数 無回答
11 13 90 43



19 平常通りの診療が出来るようになるまでの時間 影響なし 平均日数 最長日数 無回答
10 46  510 19



従来通りの診療形態を続けたもの 108   
(うち、仮設診療所を利用したもの 4)
  廃院又は転居 6  



20 ご自宅での生活は 不便もあったが従来通り 60
一時、親戚や知人宅に避難(平均104日、最長700日) 45
全く普段通り
勤務先病院又は自診療施設に泊まり込み又は仮泊(最長420日)
避難所に避難(最長7日)
ホテルに避難(最長7日)



21 自院の診療可否の広報は しない 34
張り紙 31
医師会経由 14
マスメデイアの取材による 10
電話連絡
家庭訪問
その他 7



22 受診中の患者で転院を必要とするケースが あった(患者の都合によるもの20を含む)  57
無かった                                                  37
その他                                    3



23 転院に際する患者情報は 提供した(内訳下記)      69   不可能  5
紹介状を書いた       45
電話で依頼した       16
FAXで依頼した       3
直接口頭で依頼した     3
カルテのコピーを渡した   2
カルテを渡した         0
何もできなかった         5
その他              3


24  後送のための転院先について 患者サイドで自ら探すよう伝えた 21
転院先は容易に見つけることが出来た 14
電話が使えず転院先を探すことができなか 9
転院先が見つからず大変困った 8
転院先が遂に見つからなかった
その他 8


25 患者の搬送について 搬送手段に困らなかった 15
自家用車を使った 12
消防署に電話はつながったが救急車は容易に来なかった
消防署に電話がかからなかった
その他 0



26 大災害直後の混乱の中で使用する通信器機の必要条件                   
取り扱い容易     53 小型軽量    50 無線方式    42 電源長持ち    37
何処にでもある   37 多種電源   35 資格不要    33 耐久性         20 その他   4



27 大災害時に医師が必要とする連絡網
医療施設間          医療施設医師会間   医療施設救助隊間 医療施設医師間 医療施設家庭間
31 24 21 18 13
避難所公官庁間 医療施設避難所間 医師会公官庁間 避難所間 その他
10 8 7 6 12



28 今回の震災では救急患者が一部の医療施設に集中し、機能が充分に発揮出来ない一方、多数の
      医師がいる にもかかわらず受診患者数の非常に少なかった施設もありました。 何故でしょう ?      
交通事情に災いされた      73
日頃からの災害時運用システムの徹底が不充分であった      55
医療機関の間の連絡法が不充分または無かった      53
医療機関と救急隊の間の連絡法が不充分または無かった      30
地域により被災程度に差があるのだから仕方がない      26
救急隊の指揮系統が機能していなかった       15
公的病院が積極的でなかった       7
その他       9



29 今回の震災では消防、警察、自衛隊、医療機関が各自別々の連絡系統により活動したため、
  調和のとれた救護体制が取れ なかったと言われて来ました。この点につきご意見をお聞かせ
  下さい
各組織が互いに情報を交換出来るシステムを持つのは当然だ      80
そのようなことは考えたことが無かった      20
組織が違うのだから仕方がない       3
その他             10



30 震災時、あなたの医療施設に無線局(アマチュア、簡易)が設置されていた
アマチュア無線局 局種記載なし 簡易無線局



31 あなたはアマチュア無線、その他通信に関する資格をお持ちですか
はい   10 いいえ  104



32 あなたはアマチュア無線に興味をお持ちですか
ぜひ始めてみたい 1 興味がある 20 興味なし 93



33 あなたは日本医師アマチュア無線連盟に興味をお持ちですか
はい    5 いいえ  108

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