愛くるしくも力強い芽生え

赤ちゃんってやっぱりお母さんが一番いいんだね。 生まれてきたばっかりなのに、ぼく、なんでも判ってるんだ。 急に広々した所に飛び出してきて、ちょっぴり肌寒くって、まぶしくって、泣き出しちゃった。 まだお母さんと、おへその緒でつながっているようだけど、もう大丈夫、こんなに大きな声で泣けるんだもの。

お母さんの胸に抱っこしてもらった。温かい。まるでお腹の中にいたときのよう。安心した、もう泣かないよ。 ちょっぴり疲れたから、お母さんの胸の上でひとやすみ。温かくって、柔らかくって、何だか安心しちゃった。

お腹の中にいたときは、おへその緒から、いつでもいつでも栄養をもらっていたけれど、今日からは僕が主役。 ほらお母さん、僕、こんなに上手に飲めるでしょう。すぐに、もっともっと上手に飲めるようになるからね。 お兄ちゃんやお姉ちゃんにぼく負けないよ。お母さん、あしたも、もっといっぱいのおっぱいちょうだいね。

ああいい気持ち、広くって柔らかくって温かくって、お母さんの匂いでいっぱい。お母さんの胸っていいな。

何とも赤ちゃんの生命力、いやこの世への適応力は素晴らしいですね。

元気な赤ちゃんは出生直後、からだをぬぐったら直ちにお母さんの胸の上に。
充分な保温効果もあり、なによりも母子の絆を 確立するのに欠かせない行為です。赤ちゃんは習いもしないのにお母さんのおっぱいを口にくわえ、チュクチュクとすい始め ます。母乳の出を促すうえで、これほど大切なことはありません。
お母さんの体表にある常在菌を、赤ちゃんの体に早くから 認識させることにも、非常に役立ちます。さあ、怖がらず優しくだっこしてあげましょう。