いまは低容量ピルのお話をしています。当然ピルは避妊の目的でのむのですが、 この避妊の目的以外に、ピルをのむことによってもたらされる、体に とって都合のよい作用のことをピルの副効用といいます。
月経困難症、月経過多症、生理不順、子宮内膜症は明らかに 改善されます。さらに、しっかりしたデータがあるものでは卵巣癌(22→11),子宮体癌(15→7)、
いずれも人口10万人の年間を通じての 罹患者数が( )内の数字のように減少するというデータが報告されています。
その他にも、 大腸癌、骨粗鬆症、良性卵巣嚢腫、子宮外妊娠の発生頻度を下げるという信頼できる研究結果が報告されています。
以上は平成17年12月日本産婦人科学会が発表した 「低容量ピルの使用に関する ガイドライン」に準拠してわかりやすく解説いたしました。