いいえ、そうではありません。現在では問診、体重測定、血圧測定が必須のチェック事項と きめられています。これは平成17年12月日本産婦人科学会が 発表した「低容量ピルの使用に関するガイドライン」に準ずるものです。非常に多くの複雑な検査を画一的に実施 していたのは、ガイドラインが発表される以前のことで、 ピルの副作用やその発生頻度に統一した見解が出ていなかった時代のことです。 ガイドラインではご本人の環境、自覚、他覚症状、あるいは希望により、子宮頚部細胞診、 性感染症検査、乳房検診、血液凝固系検査を随時おこなうことを推奨しています。私は、長期にわたり服用する女性にはその他に肝、腎機能、貧血、糖尿、高脂血症など 一般的な 血液検査を年に一度位のわりで実施するようおすすめしています。今では行政が実施する成人病検診(子宮癌、乳癌、一般的血液検査など、いずれも医療 機関で実施中)を上手に利用すれば高額の出費の心配はご無用です。