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生理でもないのに出血します        不正出血 見出しの頁へ

いつとはなしに出血します

さー、大変。癌とちがいますか、、、と駆け込んで来られる方は沢山おられます。そうです。その慎重さが身を守ります、大切に致しましょう。

生理の周期に全く関係なく、いつとはなしに出血する場合、これは決して見過ごしてはいけない症状です。ほんの少しの出血、ごくうすい色の出血であっても、その中には 子宮癌のような恐ろしい病気のかすかな,しかし、確実なサインとして出現しているものが少なくないからです。

生理の出血量が多い、期間が長い、不規則だなど、生理にかんする問題は生理に関する項でお話しします。
妊娠に関する出血、妊娠中の出血に関しては、また別の項でお話ししましょう。

妊娠に関係する出血でもない、毎回の生理に関する出血の異常でもない、お話した中間期出血でもない、このような出血の場合は出来るだけ早く診察を受け、原因を突き止め 治療を始めなければなりません。おっくうがったり、恥ずかしがったりしている場合ではありません。

少々専門的な言葉になりますが異常性器出血を考える場合、産婦人科学的には機能性出血と機質性出血の二つの大きなグループに分けて考えます。
出血が引き起こされる原因から 分類するものです。

機能性出血 とは

女性が幼児期から成長し生理がおこるようになり、それがまた年齢とともに消えていく、その過程で生理をコントロールする色々な働きの上の異常によって引き 起こされる異常な出血を、大きくひとまとめにして考えています。一般的にはホルモンのバランスがくずれていますと説明されます。
若い女性の場合、数の上では機能性出血が圧倒的に多いのですが油断は禁物です。

機質性出血とは

女性特有の働きをつかさどる臓器そのものが、形のうえで病的な変化を起こしたときに見られる出血、これをひとつのグループとしてとらえるもので、主に子宮 または膣からの出血です。

機質性の病変にはどのような病気があるのでしょう?
1.いろいろな原因で引き起こされる膣炎
2.子宮膣部びらん(これは子宮の出口付近にあらわれる現象で病気という認  識をもたなくて良い例が大部分です
3.ポリープ
4.子宮筋腫、腺筋症
5.子宮頸癌
6.子宮体癌
7.IUD(子宮内に装着された避妊器具)によるもの
8.怪我

病気の並べ方に多少の違いはありましょうが代表的なものをあげてみました。医学書、家庭医学書では引き続き個々の病気の原因、症状、治療について順に解説をくわえられていきます。

しかし、ここでは女性の皆さんが、どのような悩みや自覚症状を持って我々の産婦人科医療機関をお尋ねになり、産婦人科医はどのような考えのもとにその悩みについて思考をめぐらせ、検索し、必要な治療に至るのかを判りやすくお話ししていくことにしました。

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