いつとはなしに出血します
さー、大変。癌とちがいますか、、、と駆け込んで来られる方は沢山おられます。そうです。その慎重さが身を守ります、大切に致しましょう。
生理の周期に全く関係なくいつとはなしに出血する場合、これは決して見過ごしてはいけない症状です。ほんの少しの出血、ごくうすい色の出血であっても、その中には
子宮癌のような恐ろしい病気のかすかな,しかし、確実なサインとして出現していることが少なくないからです。
病気発見のきっかけは、貴女のちょっとした観察眼にあることを忘れないでいただきたいと思います。
子宮頸管ポリープ
このような症状は頸管ポリープの特徴です
1.いつとはなしに出血します。しかし、出血量が多量で困るようなことはありません。
2.SEXがある度に出血するように思います。
3.痛みや苦痛を感じることはありません。
頸管ポリープとは
子宮の入り口から頭をのぞかせる
いぼ状の突起物です。表面は軟らかく、滑らかで、赤みをおび、大きいものは差し渡しが1cmにもなるものもあります。一つとは限らず二つ、三つとできる場合もあり、多くは外子宮口
(子宮の出口)から突き出た状態で見つかります。
表面は頸管腺上皮と呼ばれる傷つきやすい薄い膜に覆われ、血管が多く、分泌機能も盛んで、出血や帯下の原因になります。
大部分のポリープは良性 (癌ではない)ですが、発生する場所は子宮頸癌の出る場所と同じであるため、取ったポリープは必ず病理組織検査をして、悪性の性質がないことを確認をすることが大切です。
摘出(ポリープをとる処置)は非常に簡単で、通常、外来の処置で終わり、入院の必要はありません。以後の通院もほん数回で終了します。
もちろん健康保険が適用されます。