一寸神経質になりすぎではないでしょうか。先ず心配ないといって間違いないでしょう。
乳房は当たり前のことですが出産後、赤ちゃんに母乳を与えるために備えられた大切な器官です。しかし、その起源はすでに胎生期(胎児として母親のお腹の中にいるころ)から一連の発育をはじめているのです。そして第二次性徴が急速に発育する11〜12才頃からは脳にある下垂体前葉や卵巣から分泌されるホルモンの働きにより目に見えるかたちの発育をとげます。
卵巣から分泌されるホルモンすなわち卵胞ホルモンや黄体ホルモンは毎月の生理の
発来に大きくかかわっていますが、第二次性徴としての乳房の成長にもかかわってきた重要なホルモンです。
そのため生理の周期に同調して乳房もこれ等のホルモンの働きを受け、時には少し張る感じがしたり、乳頭が知覚過敏の状態になることは多くの女性が経験するところです。そして症状は両側の乳房に同じように感じられるのが普通です。
人によってはこの感覚が多少強くあらわれる場合もありますが、決して心配するようなものではありません。第一、乳癌が同時に両方の乳房に発生するなど先ずありえない事だということは皆様もご理解いただけるでしょう。
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